題名は「進化しすぎた脳」の著者、
脳研究者の池谷裕二氏の言葉です。
彼が言うには、
ものごとのやり方を覚える記憶「How to」の記憶、
いわゆる「方法記憶」、
この恩恵を受けることによって
題名の「九九は暗記する必要がない!」と言い切っています。
例えば、
「7×8」を場合、
「70-14」として56と答えを出す。
または
「40+16」でもいいでしょう。
うう、どうして、こうなるの?
種を明かしますね。
彼の頭の中には
数字を
「10倍すること」
「倍にすること」
「半分にすること」
この3つの方法だけが入っているんです。
これだけを知っていれば九九は全て答えを出すことができると。
ただ注意するのは
「10を掛けること」
「2を掛けること」
「2で割ること」とは違うと。
なぜなら彼は掛け算ができないので。
これはストンと納得できます。
うちの子たちも
「2を掛けてごらん。」とか、
「2で割ってごらん。」と言ってもキョトンとするが、
「倍にしてごらん。」
「半分にしてごらん」と言えば納得して計算してくれるからです。
この3つの法則さえ知っていれば、
「7×8」は
「7×10-7×2=70-14」
もしくは
「8×7」として、
「8×10÷2+8×2=40+16」と計算できるんですね。
さらにさらに、
「26×17」も、
「26×10+26×10÷2+26×2」となり
「260+130+52=442」となって、
九九の場合とまったく同じスピードで答えが出ますと。
お見事ですね。
感心します。
だけど、どうなんでしょうか。
今現在、
九九と取っ組み合いをしているお母さん方やお子さんにとって。
九九が覚えられないんだったら、
上記のような覚え方で覚えましょうね。
お子さんに「7×8」って
つまり「7×10-7×2=70-14」
こういうことなのよ、分かる?
余計に頭の中が????????
っていう状態になるんじゃないでしょうか
やめた方がいいと思います。
九九がすんなりと覚えられないお子さんは、
塾長さんが思うにはやはり数字に弱いと思います。
ですから、
まずは視覚イメージから入ってください。
いくら数字を使って
9+9+9=9×3=27のことだから、
「クサンニジューシチ」、はい、覚えましょうね。
数式だけを並べても脳味噌までには到達しない気がします。
ものを使って目でしっかりと確認させる、納得させる、
これが一番手っ取り早いような気がします。
(だから「どんぐり問題」が・・・っていうのは今日はやめますね。)
数字の弱い子には視覚イメージから入ってください。
最後にもう一度、
数字を
「10倍すること」
「倍にすること」
「半分にすること」
この3つの方法だけで計算ができる頭はいいですね。
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