あなたが噛んだ
小指が痛い
きのうの夜の小指が痛い
そっとくちびる押しあてて・・・
どこまで行くんや、もうええ。
ちなみに上記の歌詞は伊東ゆかりさんの「小指の想い出」という歌でした。
先日のこと。
塾長さんの右手の小指の爪がほかの爪より長いことを
小5のA君が指摘、
「塾長、何で小指だけ爪長いの?」
「あっ、これか。これには深―い意味があるんや。」
「なに?」
「それはな、鼻くそほじくるためや。」
「汚―(きたなー)」
「あほか、子どものためやで。」
「どういうこと?」
「今から思い起こせば20年近く前のことや。」
塾長さんの想い出話が始まります。
うちの子がまだ1歳にもならん時に
風邪をこじらせ、鼻も詰まり
顔を真っ赤にしてゼエゼエしていました。
これはかわいそうと思い何とかせねば、
ここで父親としての愛情を示さないとこの子のためにならんと
思ったか思わなかったかは置いといて、
おもむろに、我が子の鼻の穴に
小指の爪を(と思ったでしょ、この時はまだ爪は伸びていません)、
塾長さんのお口を彼の鼻の穴と接吻し、
ズズッーと吸いました。
見事我が子の鼻汁が塾長さんのお口の中へ。
「うっ、ぺっ」
もう一度、
ズズッー
「うっ、ぺっ」
てな具合で我が子のお鼻はすーすーし、
呼吸も静かになり、
少し楽になった様子。
やれやれ。
こういうことがあって、
これ以降は
口ではなく、小指の爪で鼻くそを取ってあげる意味もあって
小指の爪を伸ばしたのよ。
それが今でも続いているということ。
「わかった?」
「んーん。」
小5のAくんの反応はもう一つでした。
「ただな、親というものは、
子どもが大切やから、
子どものためやったら何でもするんやで。
アンタのお母さんもお父さんもそうやで。」
何となく納得したようなしないような、
親の子に対する愛情を少しだけお話しました。
今日の一言。
「お前たちをどんなに深く愛したものがこの世にいるか、
或いはいたかという事実は、
永久にお前たちに必要なものだと私は思うのだ。」有島武郎
御拝読ありがとうございました。
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