我が子が机に座って辞書を引いて調べ物をする。
そして調べたことをノートに熱心に書き写す。
こういった我が子の姿を見る親は嬉しいに違いありません。
おー、うちの子が、
自分で調べものをしている、
そしてそれをノートに書き写しているなんて。
素直にうれしいですね、
うちの子の勉強姿を見ることができるなんて、
一生ないと思って諦めていたのに。
ちっとも落ち着きのなかった子が、
何をやらせても飽きっぽく、
3分もたたないうちに投げ出していた子が
(カップヌードルの3分は待てるのに)、
信じられない。
自分から辞書を引っ張り出して、
調べものをするなんて。
どこか打ったの?
何か悪いものでも口にしたの?
とつい勘ぐってしまうわ。
子どもたちって次の三者に分かれるように思います。
自分から進んで勉強する子、
いやいや勉強する子、
ちっとも勉強のしない子。
なぜこの三者に分かれるのか。
最初の勉強の指導に関係があるのでしょう。
小学校1年生1学期、どの子もお勉強は好きと答えます。
だけど2学期になるとお勉強が好きという子の
比率がぐっと下がります。
なぜなのか?
お遊び=お勉強
楽しい=お勉強
お遊び感覚でお勉強ができる
だから楽しい。
だから大好き。
それが2学期になると漢字の勉強が始まり、
楽しいだけでよかったはずのお勉強が
覚えなければいけないことが増え、
覚えたかどうかのテストも始まる。
楽しいから、したいからやっていたお勉強が、
やらなくてはならない勉強(「お勉強」の「お」が抜けたとき)
に変身したとたんに嫌になる。
自然の成り行きですね。
だけど、
覚えることが負担にならない、
また考えることが苦にならない、
それを叶えてくれる勉強法があるとしたらどうでしょうか。
あるんです。
えっ、どこに?
「辞書引き学習」です。
子どもの興味を満足させ、
適度に頭に負荷を与え、
考える子になる方法が、
それが「辞書引き学習」
但し、子どもが
「勉強は嫌い」
「テストはいや」
「覚えることはいや」
といった気持ちがもうすでに芽生えていると
この勉強法を子どもは自主的にやろうとはしません。
小学1年生からの辞書引きはいいですよ。
ある一つの言葉を調べることによって、
そこから小さな興味がわき、
その小さな興味がさらに大きな興味を引き起こす。
そしてそれは子どもの探究心を芽生えさせる。
興味を持って取り組める勉強ほど楽しいものはないでしょう。
分からない言葉に出会ったときに、
自分でその意味を調べようとする姿勢が
自然に無理なく身につくのではないかと思います。
小学低学年の子が
「勉強は嫌い」なんて言う言葉を発するのは、
はっきり言って先生の責任です。
「勉強は楽しい」
この言葉を子どもの口から自然に発せらせることのできる先生
それこそが本当の先生です。
今日の一言
「子どもから学ぶことで一人前の教師になれる。
子どもから学ぶことで一人前の親になれる。」
子どもから学ぶには、子どもと過ごす時間を大切にしましょう。
御拝読ありがとうございました。
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