さて今回は小5のTくんがチャレンジした問題を例にして、
算数文章問題を絵図で解くってどういうことかのご紹介です。
まずは問題です。
「<6NX81>小型宇宙船は4人乗りで火星まで行くのに4千2百万円ですが、
大型宇宙船は5人乗りで4千7百万円です。
22人が火星に行くのに、なるべく安くするにはどのように分かれて乗るとよいでしょう。」
そしてTくんの1回目の解答です(以下の写真)。
答えは合っていますが、計算のみなので不正解にしました。
やり直しです。
なぜかって?
理解できていないと判断したからです。
この問題の出だしの絵図は以下の写真のようになるでしょう。
「皆の衆、さあこれから火星への旅が始まるぞ。好きな宇宙船に乗りなさーい。」
ということで皆の衆たちは
当然贅沢な宇宙船(5人乗り)の方へ我先にと乗り込みます。
しかしのんびり屋さんで控えめな△頭のお二人さんは4人乗りへ(以下の写真)。
このままだと予算オーバーなのでリーダーが、
おい、何人かは小型船に乗り換えなさいと命令。
仕方なく10人がその命令に従って4人乗りの宇宙船へ移動。
これでこの問題は仕上がりです(以下の写真)。
この説明をTくんには1回目のチャレンジのあとに軽く説明したあと、
3日後にもう一度トライしてもらいました。
但し塾長さんの説明したやり方はしないという約束で。
そして出来上がった作品がこれです(以下の写真)。
合格ですね。
理解には3段階があります(品川嘉也氏の言葉を引用)。
1、 言葉として分かる段階。俗にいう「アタマでわかる」段階。これは理解で言うともっとも初歩的な段階
2、 やや漠然としたイメージがつかめている段階。
3、 その漠然としたイメージが、さらにはっきりとしたメリハリをつけて、詳細までが頭の中で描ける段階。つまり「絵」にできる段階
注意してほしいのは、ここでいう「絵」とは絵画という意味ではなく、
イメージ画あるいは図解という意味に近いです。
「絵」を描くことによってイメージ脳としての右脳を鍛えると、
確かな理解力が培われる。
絵で解く算数文章問題通称『どんぐり問題』は
その右脳を鍛えるのにもってこいの問題ですね。
御拝読に感謝します。
追伸1;
無料の添削指導の受け付けは1月31日をもって終了させてもらいます。
今までたくさんのお申し込みがありました。ありがとうございました。
追伸2;
「絵で解く算数文章問題通称『どんぐり問題』」を
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