幼児・小学生の授業では
絵で解く算数文章問題、
通称「どんぐり問題」を授業で使います。
学年は無学年形式です。
年長さんから小学6年生レベルまで各100問、全700問あります。
「考える力」の養成に重点を置いています。
お子さんのレベルにあった学年の問題から解いていってもらいます。
「分かる」とはどういうことなのでしょうか。
「言葉を知っていれば、読んで分かる」と
単純に思っている保護者の方もいますが、
これは大きな勘違いです。
言葉を知っているとは、
「言葉→イメージ」が
瞬時に反応して体感できるということです。
ですから、イメージを伴わない言葉を知識として知っていても「分かる」ことはないのです。
読んでイメージを連想し、
体感することが「分かる」ということです。
「読み・書き・計算」は得意なのに文章問題が苦手
こういったお子さんに多数出会っています。
算数文章問題が解けない理由は、
「意味が分かれば解けると思っている」
「絵図を描く習慣がない」
「目で考えることを教わっていない」からです。
「読み・書き・計算」ができれば「考える力」は自然に育つと思い込んでいる人がまだいます。
「読み・書き・計算」を
いくら徹底的にしても
「考える力」は決して育ちません。
なぜなら考えるとは「イメージを操作すること」だからです。
操作とはイメージを変形させたり、
比較したり、順番を変えたり、見方を変えたりすることを言います。
「イメージ化の練習」
「イメージ操作の練習」
この練習をすることによって「考える力」が養成されます。
そしてそれが「分かる」ことにつながります。
当塾では
そういう考えのもと小学生には
「どんぐり問題」を重点的に勉強していきます。
ここで具体的に「分かる」とはどういうことか実例をあげてみましょう。
みなさん「ちちこま」ってご存知ですか。
知らない人にとっては何のことやら、イメージもできないでしょう。
イメージできない=わからない
だけど「ちちこま」とは
大阪弁の「肩車」を意味するということを教えてもらえば、
すんなり「ちちこま」って「肩車」のこと、
イメージもできることでしょう。
言葉がイメージにリンクされることによって「わかる」ことができます。
これが「わかる」ということです。
では「考える」ということはどういうことでしょうか。
どんぐり問題から例をあげていきますね。
問題(小学1年生用)
「ダンゴ虫さんたちが3列に並んでいます。
1列目は7匹、2列目は8匹、3列目は6匹です。 /
では、それぞれの列で前から3番目と後ろから6番目の間にいるダンゴ虫さん /
の数を合わせると、みんなで何匹になるでしょうか。」
この問題、絵を描かずに頭の中だけで考え答えを出すこともできますが、
かなりのエネルギーを使うと思います。
だけど絵を描けばすんなりと求めることができます。
1列目のダンゴ虫さん7匹を描きます。
2列目のダンゴ虫さん8匹を描きます。
3列目のダンゴ虫さん6匹を描きます。
(下の写真の左側です)
これができれば最初の斜線部までの文章が
「わかった」ということを意味します。
次はそれぞれの列の前から3番目、後ろから6番目のダンゴ虫さんにチェックを入れます。
(下の写真の右側です)
この操作が「考える」ということです。
そして最後はそれぞれの列のダンゴ虫さんの数を足して答えを求めます。
(最後に模範解答を掲載しています)
この問題をすべて計算式だけで求める場合は、
複雑な場合分けをすることになりますが、
絵図なら一目瞭然で解くことができます。
そしてこの一連の作業こそが「文章読解力」の養成にもなっています。
言葉→イメージ→絵図にする→絵図を操作
この一連の流れこそが「分かる」→「考える」→「読解する」
「視覚」を最大限に利用した勉強法、
これを唯一叶えてくれる文章問題が「どんぐり問題」です。
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